Pro Tools 初心者の方が、おそらく最初に購入するであろうAvid社の「Mboxシリーズ」。そしてMboxに無料で同梱されるDAWソフト「Pro Tools Express」。
当校ワンズウィルの生徒さんも、最初にDTMを始めるにあたって、この組み合わせでシステムをそろえる方が非常に多いです。
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「Mbox+Pro Tools Express」がオススメな理由
- 実売価格30,000円(税込)で買えるというその値段の安さ
- Mboxには無料DAWソフト「Pro Tools Express」がついてくる
- Pro Tools Expressはお得な価格でPro Tools 11へアップグレードできる
何と言っても、業界標準のツールとして、世界中のプロレコーディング現場で使われているPro Toolsの、多くの機能を備えた「Pro Tools Express」が無料で使えるのは大きいですよね。
またセッション・ファイルはPro Tools 11やPro Tools HD 11とも互換性があるので、後に上位ソフトへアップグレードしたとしても、そのセッションファイルは使えます。
そんなオススメの「Mbox+Pro Tools Express」ですが、使用前のセットアップ・インストールにあたり、DTM初心者の方が注意しなければならないことがあります。
それは
お使いのパソコンやOSが、システム要件と互換性を満たしているか?しっかり確認する
ということです。
Pro Toolsのセットアップ・インストール前に確認すべきこと
どんなDAWソフトやオーディオインターフェイスでもそうですが、互換性を確認してから、セットアップするのが基本となります。
しかし、よく調べずにインストールしてしまって「あれっ、おかしい動かない、どうして?」となってしまう初心者の方が多いように思います。
Pro Toolsを正常に動作させ、安定的なパフォーマンスを獲得するためには、
- Pro Tools Expressのバージョンは、パソコンのOSと互換性があるか?
- OSに適したMbox(オーディオインターフェイス)のドライバーをインストールしているか?
これらの要件を満たしている必要があります。
さもないと、
- Pro Tools Expressがインストールできない、エラーがでてしまう
- Mboxがパソコン上で認識しない
など、使い方が分からないどことろか、Pro Toolsを使える状態にも至らないことがあります。
Avid社のホームページで確認する
システム要件や互換性の情報はAvidのホームページで確認する事が出来ます。
これらを見ると、
Pro Tools ExpressはMac OS X Mavericks(10.9)やWindows8では使用できない。
また
Mboxは使用するOSによって、インストールするオーディオドライバーが異なる。
ことがわかります。
※動作保証外やシステム使用条件が合っていなくても、動くことは多いのですが、予想もしないバグが発生する事があります。
初心者の方が最初に陥りやすいトラブル
Mboxが動作しない、Pro Toolsがインストール出来ない、そんな時は、まず自分の使っているパソコンのOSとの互換性、適切なオーディオドライバーがインストールされているか?を疑ってみて下さい。
特に注意が必要なのは以下のような最新のOSを使っている場合です。
Mac OS X Mavericks(10.9.3)
Windows8.1
えてして、
Pro Toolsは最新のOSにはすぐには対応していない場合が多く、対応していたとしても、バグがあり動作が安定しない場合が多いです。
「Mbox+Pro Tools Express」と一緒にパソコンも新しく買って、DTMを始めようと考えている方は特に注意が必要です。
パソコンには最新OS(Mac OS X Mavericks | Windows8.1)が最初からインストールされているので、Pro Tools Expressは使うことが出来ません。
またパソコンのOSを最新にアップグレードしようと考えている方も、Pro Tools Expressを使う場合はやめた方がいいでしょう。
実際に当校の生徒さんでもこの様なトラブルに見舞われ、DTM担当の下田先生に質問の嵐となることが多いんですね。
ワンズウィルの生徒さんの中にも、こんなことがありました。
トラブル1
システム:iMac(2014年製) | Mac OS X Mavericks | Mbox | Pro Tools 11
何をやってもMboxが動作しないどころか、Pro ToolsのI/O設定にも、Mac上のサウンド設定上にもMboxが表示(認識)されず、困り果てていたそうです。
当校の下田先生が確認したところ、Mbox専用のオーディオドライバーがMacにインストールされていないことが原因でした。
トラブル2
システム:Macbook Pro(2012年製) | Mac OS X Mavericks | Mbox | Pro Tools Express
マックOSをMarvericsにアップグレードして、Pro Tools Expressをインストールしようとしたところ、エラーが出てインストールできませんでした。
Pro Tools Expressは元々がPro Tools 10のプラットフォームになるため、Mac OS X 10.9 Marvericsには対応していないのが原因でした。
Pro Tools Express & Mbox 最新情報
2014年6月時点での最新のアップデート情報やシステム要件を記しておきますので、ご参考になさってください。
Pro Tools Express 10.3.4
Mac OS X WindowsOS Mac OS X 10.7.4, 10.7.5, 10.8, 10.8.2, 10.8.3 Windows 7 Home Premium、Professional、Ultimate、Windows 7 SP1(32ビットまたは64ビット) ・Pro Tools Expressは iOS上では動作しません
Pro Tools Expressは、Mbox (3rd Gen), Mbox Mini (3rd Gen),Fast Track SoloまたはFast Track Duo以外のオーディオインターフェイスは使用する事はできないのでご注意ください。
以下を参照下さい。
Pro Tools Expressは、Mbox(第三世代)、Mbox Mini(第三世代)、Fast Track SoloおよびFast Track Duoのみと動作するようにデザインされておりますので、これら以外のAvidオーディオインターフェイス、または、Core Audio や ASIOをサポートしているサードパーティー製のオーディオインターフェイスをお使いいただくことはできません。
Mbox 専用ドライバー(Avidオーディオ・ハードウェア用ドライバー)
MboxはOSに合ったAvidオーディオ・ハードウェア用ドライバーをインストールする必要があります。最新OSで使う場合は、以下よりダウンロードして下さい。
Mac
バージョン 公開日 情報 リンク1.2 2013/11/12 ・Mac OS X 10.9, 10.9.1 Mavericks 専用
・Mac OS X 10.9 の場合、Pro Tools 11.0.3 以上が必要です
・Mac OS X 10.9.1 の場合、Pro Tools 11.1.2 以上が必要です
・Avidが動作保証するApple コンピューターで検証していますdownload
Windows
バージョン 公開日 情報 リンク1.1.8 2013/6/20 ・Windows 8 をサポート
・Pro Tools 10.3 – Pro Tools 11をサポート
・ホスト・アプリケーションが最大のレイテンシー調整が出来るよう、ハードウェアのレイテンシー値がより正確に表示されるように改善
・パフォーマンス向上
・マルチ・クライアント・サポートの改善
・その他の不具合修正download
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追記:2017年現在、無償版は Pro Tools|First
Avidのインターフェースに無償で付属していた【Pro Tools Express】は、【Mbox】の生産終了とともに入手できなくなりました。現在は、ダウンロードすれば誰でも無料で入手できる【Pro Tools | first】が後を継いでいます。
機能は制限されているとはいえ、プロが採用する多くのツールを完全無料で使用することができます。
また2017年3月現在、低価格で購入できる Pro Tools 純正のインターフェイス(Avid社製)はなくなりました。※【Pro Tools | Duet】【Pro Tools | Quartet】も販売終了がアナウンスされました。
【Pro Tools | First】にオススメのインターフェイス
Pro Tools M-Poweredなど、Pro tools ユーザーには馴染み深いM-AUDIOのインターフェイス。M-Trackシリーズは高性能・低価格でオススメです。
- 最新のハイスピードUSB-C端子装備。ダイレクトモニター機能。
- 5万円相当の充実の付属ソフトウエア(Strike 2、Xpand!2、Mini Grand、Crative FX Collection、Cubase LE)
- クラストップのA/Dコンバーター、24bit/192kHzステレオの高音質録音可能