カラオケでキーを上げたり下げたりして歌い易い調(キー)変更したりしますよね?
これはトランスポーズという機能を使って、楽曲全体の調(キー)を上下に半音ずつ移動(転調)させているのです。
DAWソフトを使用している作編曲家もボーカルの声に合わせるために何気なく使っている機能だと思います。
ただ、調(キー)を変えると楽曲全体の雰囲気ががらっと変わってしまう事にお気づきでしょうか?
それは、調(キー)それぞれに独特な特性があるからです。
今日は私が感じる、それぞれの調(キー)の特性を具体的な楽曲を交えてご紹介したく思います。
※あくまでも個人的な意見です。
調(キー)の特性
ハ長調(C) ⇒ 一番オーソドックスな調で、素朴で安定感があります。
- いきものがかりの「ありがとう」
- ゆず「また会える日まで」 …etc
変ニ長調(Db)⇒ 嬰ハ長調(C♯)と同じ調になります。明朗で輝かしい感じ
- アンディ・ウィリマムス「ムーン・リバー」
- スティービーワンダー「心の愛」 …etc
ニ長調(D)⇒ 崇高な精神を表現したいときに好まれる他、活発なファンファーレにも使われる。
- ラジオ体操第一
- ABBA「マンマ・ミーア」 …etc
変ホ長調(Eb)⇒ 嬰ニ長調(D♯)と同じ。響きが充実し、華麗
- CHAGE&ASKA「SAY YES」
- 平井堅「瞳をとじて」 …etc
ホ長調(E)⇒ 高貴で輝かしい、安心感がある。
- ショパン「別れの曲」
- プリンセス・プリンセス「DIAMOND」 …etc
ヘ長調(F)⇒ 素朴で田園的、暖かく平和な感じ。
- 海援隊「贈る言葉」
- SMAP「夜空ノムコウ」 …etc
変ト長調(Gb)⇒ 嬰ヘ長調(F♯)と同じ。色彩的でロマン的な感じ。
- ショパン「夜想曲」OP.15-2
- DREAMS COME TRUE「未来予想図II」 …etc
ト長調(G)⇒ 春っぽい温かさ、青春。穏やかな感じ。
- 松田聖子「赤いスイートピー」
- コブクロ「YELL〜エール〜」など …etc
変イ長調(Ab)⇒ 嬰ト長調(G♯)と同じ。夢想的で繊細な感じ。
- スピッツ「楓」
- 森山直太朗「さくら」 …etc
変ロ長調(Bb)⇒ 柔和でゆったりした感じ。
- シューベルト「アヴェ・マリア」
- XJAPAN「Forever Love」 …etc
ロ長調(B)⇒ 清潔で純粋な感じ。
- 中島美嘉「雪の華」
- 米米CLUB「ロマン飛行」 …etc
ざっと長調(メジャーキー)はこのように感じます。
なんとなくわかって頂けますかね?(笑)
調(キー)決めのひとつの目安として、これらの性質も考慮してみるのもいいと思います。