前回の記事【コンプレッサーの具体的な使い方①】の続きで、今回はもう少し深く説明してみたく思います。
コンプには大まかにいうと2つの使い方があります。
- コンプの2つの使い方
- ・音をパキパキにする
・音をつぶす
具体的な設定は楽器個々の録り音によって様々なのですが、ざっと述べますと、
音をパキパキにするコンプ設定
ピアノやギターなどの高音 ・中音を際立たせ、輪郭をはっきりさせる使用方です。
- Rasio ⇒ 4:1か3:1くらいでアタック音の粒を揃える
- AttackTime ⇒ 少し長め(アタック音を消さない程度に)
にする事で、クリアーなパキパキ感が作れます。
音をつぶすコンプ設定
主に低音(ドラムやベース)のブヨブヨ感をなくし、引き締まった音にします。
- Rasio ⇒ 2:1くらい
- Threshold ⇒ 深く設定
- AttackTime ⇒ 短めに設定
にする事で、音を引き締める事ができます。
コンプレッサーはエフェクターの中でもある意味、音に最大の効果があるエフェクトです。ですがリバーブ・ディレイ等などに比べると、音の変化がわかりにくいエフェクターなので初心者の方は使用感がわからず設定も非常に難しいと思います。
【レコーディングエンジニアとアレンジャー(編曲家)との音作りの差】でも書きましたが、「レコーディング(ミックス)はコンプに始まりコンプで終わる。とても奥が深い。使いこなすには何年もかかる」と某有名エンジニアが言うほど 、コンプの設定は容易ではありません。
今やプロのアレンジャーも編曲だけをすればいい時代はとっくに終わり、そのサウンド作り(イイ音で仕上げる)も高いレベルで要求されます。
根気よく触り続け、コンプレッサーを使いこなすことが出来るようになると、ワンランク上のサウンド作りが出来るようになると思います。
といっても「自己流の設定で本当にこれでいいの?」と疑問に思いながらプラグインをいじり、思うようなサウンドメイクをおこなえていない方も多いと思います。
そんな方のためにOne’s WILLでは、一流のプロのレコーディングエンジニアをお招きして、録音やミックスダウンなどの音作りの技を少人数で勉強できる特別講座を設けようと考えております。
詳細はワンズウィルミュージックスクールのHPにて、また後日に発表させていただきます。