今回もPro Tools 8以降にデフォルトで付属しているソフトシンセを紹介したく思います。
ピアノ音源である【Mini Grand】です。
- Mini Grand
- 使い勝手と質の高い音色のクオリティでプロの現場でも言わずと知れた、ピアノのインストゥルメントの【Steinberg The Grand】を継承したソフトで、大容量のサンプルを使用したアコースティックピアノ専用のインストゥルメントです。
ベロシティに応じて8段階のレイヤーを切り替える事ができ、リアルな演奏を再現できます。
また、インストゥルメント自体にリバーブエフェクトが内蔵されており、室内空間も含めた音色の調整が可能です。
Mini Grandの使い方
他のインストゥルメント同様に、Pro ToolsのMIX画面のインストゥルメントトラックで、トラック上部の【インストゥルメント A-F】部分をクリックし、Mini Grandを選択して立ち上げて下さい。
音色設定のツマミの説明
デフォルト画面の左上にあるMODELダイアルで、7種類のピアノモデルを選択できます。
MODELダイアル
最も柔らかいATMOから、最も硬質なDANCEまで選択できます。※右に回すほど音が硬くなります。
ROOMダイヤルでリバーブのタイプを選択し、MIXで原音に対するリバーブ音の割合を調節します。
デフォルト画面のLEVELでインストゥルメント全体の音量を調節できます。
環境設定画面
環境設定画面はデフォルト画面の最下部のスパナのアイコンボタンをクリックする事で表示されます。
最下部のスパナアイコン
- MAX POLYPHONY ⇒ 最大同時発音数を指定できます。
- MODE ⇒ 弦の共鳴をシミュレートする機能のON/OFFが出来ます。
MAX POLYPHONYの数を減らしたり、MODEをOFFにする事でプラグインの負担を減らす事が出来ます。
音色と使用感
音色的には、全体的に中低域が膨らみ気味でMIXの際は音の抜けが悪いと感じる部分も否めないので、楽曲に合わせて高域を持ち上げるなど思い切ったEQは必須な気がします。
リアルタイム録音をする場合は(DB-33の逆で)、ピアノタッチの鍵盤でないと、やはりピアノ特有の細かな表現が難しいという事を頭に入れておいて下さい。
また、設定によってはソフトシンセ特有のレイテンシーも若干気になりますので、録音の際は
- MAX POLYPHONYで最大同時発音数を減らす
- Pro Toolsの環境設定でバッファサイズを下げる
など色々調整してみて下さい。
以前のブログでも沢山の素晴らしいアコースティックピアノのインストゥルメントをご紹介してきましたが、手頃でシンプルな操作性では郡を抜いている優秀なソフトだと思います。
是非、音色作りなどいろいろ研究して使用してみて下さい!
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